堀公俊『今すぐできる!ファシリテーション 効果的なミーティングとプロジェクトを目指して』

 あるプロジェクトのファシリテーター役を引継いだ。そして、ファシリテーターとして参加した初回のミーティング、課題を時間内にさばききれず、派手に撃沈した。

 思えば、まわりに優秀なファシリテーターはいない。ぼくも見事にその仲間入りをしたわけだが、逆に考えたら、ファシリテーションのスキルを磨けば、まだまだ差別化できる余地がある。

 そろそろ40代、もはやベテランの域。いまからインプットできる総量には限りがある。それなら、同僚であれ外部の専門家であれ、まわりの知識や経験を活かしていく側に活路を見出すべきではないか。その活路は整備された道なのか、それとも悪路なのか。堀公俊氏の『今すぐできる!ファシリテーション』を読んでみた。

 ファシリテーターに求められるスキルは4つがある。場のデザインのスキル、対人関係のスキル、構造化のスキル、そして、合意形成のスキル、だ。極度の人見知りで会議の招集すら人一倍労力を要するし、典型的なコミュ障だし、話すことばはちんぷんかんぷん、意見をまとめるなんて夢のまた夢。そんなぼくでも、優秀なファシリテーターになれるのだろうか。

 ファシリテーションと聞いて頭に浮かぶのは、アイスブレイクだったりタイムキーパーだったり、地味な役割ばかり。前半で言及されるのはそうした会議の調整役といった役回りだが、後半から終盤にかけて描かれるのはゴリゴリの会議屋。なかなか刺激的だ。

 理想は、会議に参加する全員がそれぞれの役割をフルに発揮する会議。つまりは、楽しくて、結果もついてくる会議。こんな会議ならぜひとも参加したいし、そんな会議をつくりたいと心底感じた。

 目指すは、ハッピーファシリテーター。