中尾隆一郎『最高の結果を出すKPIマネジメント』

 数字偏重。ご多分に漏れず、ぼくのKPIへのイメージはそれだった。

 KPIで管理せよ。しばしばそう促されるものの、経理という比較的定量化されにくいであろう業務領域において、KPIマネジメントは本当になじむのだろうか。
 KPIマネジメントがなじまないとしたら、代わりにどうマネジメントすべきか。

 判断材料として選んだのが、リクルートグループでKPIマネジメントを実践したKPIマネジメントの伝道師、中尾隆一郎氏の『最高の結果を出すKPIマネジメント』だった。

 KPIとは、事業成功の鍵を数値目標であらわしたものである。
 事業成功の鍵を別のことばにすると、最重要プロセス、いわゆるCSFやKSFと呼ばれるものである。
 事業の成功そのものの数値目標はKGIであり、つまりは、KPIはKSFを数値化した、KGIの達成に向けての先行指標に過ぎない。

 KSFを特定し、KPIを掲げたうえで、KGIの達成に邁進する。
 あまりに似た用語が多いのと、肝心のKSFの特定にまだ悩まずにいられないため、KPIマネジメントはもうしばらく保留する。

 ところで、本書はところどころに挿まれた図解がとても印象的だった。
 すべて白と黒の2色のみ。文字だけのシンプルなものもある。
決してキラキラのスライドではないが、妙にしっくりきたので、51枚の図をすべて保存した。

 次は、いかにシンプルで効果的な図をつくるか、がぼくにとってのKSFなのかもしれない。